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あなたにもできる介護のお仕事

あなたにもできる介護のお仕事
あなたにもできる介護のお仕事
「はじめに介護ってなに?」と、言うことからお話したいと思います。
みなさん介護をされる人というのはどんな方々だと思われますか?
お年より・・・病気の人・・・体が不自由なひと・・などなどいろいろなイメージをお持ちかと思いますが、一口に申しますと「病気や怪我によって日常生活に不足が生じている人」です。
では、日常生活って何でしょう…寝て起きて、歯を磨いたり顔を洗ったり、食事をしたり、家事をしたり、トイレにも行くし、趣味を楽しんだり・・・これら全てが日常生活です。
そこに病気や障害が襲い、日常生活を阻んできます。そこに介護サービスが介入することによって不足を補うんです。そこが他のサービス業との大きな違いです。

一般的なサービスと介護サービスの違いをもう少し具体的に申しますと、
例えば皆さん、高級ホテルに泊まったと想像してみて下さい。ホテルに着いたらお出迎えのベルボーイが鞄を持ってくれてドアを開けて通してくれます。お部屋へご案内されて、コートを脱がせてくれて丁寧にクローゼットへ収納。お食事は座っているだけでお部屋に運ばれ、ワインなんか注いでくれたりして。セレブになったみたいですごくいい気分ですよね。これは、普段自分でやっていることを敢えて他人がやってくれているという「非日常感」が心地よさに繋がっています。
このように「日常」を「非日常」に変える付加価値を提供するのが多くのサービス業です。

 では今度は皆さん、事故で足に障害を負って歩けなくなった、つまり介護される人になったと想像してみてください。
歩けなくなった皆さんの状態は昨日までみなさんが過ごしてきた日常とは違う辛い「非日常」です。自分の好きなときに好きな所へ行けない。外へ出るどころか、トイレに行くこともままならない・・・。そこで皆さんが求めることって何でしょうか?歩けるようになりたい、歩けるようになれないなら歩けた時と同じように好きなときに好きな所へ行く手段が欲しい!と強く思うのでは無いでしょうか?つまり、昨日までの「日常」を取り戻したい!と思うわけです。
そのような介護される方の日常、当たり前の生活を取り戻すお手伝いをするサービスが介護なんです。

 日常とは生きることそのものです。
日常が阻害されるということは生きる喜びを失いかねない状態にあるということです。その失いかけている「生きる喜び」を介護によって復活させることができるんです。「生きる喜び」ってなんか大げさな話になってきた・・・とお思いになるかもしれませんが、全く脚色、誇張なしの真実です。介護は生きる喜びを提供できるサービスです。 

 もし皆さんがお仕事をされるようになったら、この話が理想論ではないと感じる瞬間にきっと出会うことと思います。
 この仕事の素晴らしいところは「いいもの」を提供するのに、最高級の材料や最先端の機械を必要とせず、自分の身ひとつで人を感動させるような最高のサービスを作り出せることです。

 そしてもうひとつの素晴らしいところは自分自身の未来を創る仕事だということです。人間は先人の足跡を追って発展してきました。介護は遅かれ早かれ、いずれ誰もが必要とするものです。いつか私たち自身が介護を必要としたとき、満足行く介護を受けられるかどうかは、今に生きる私たちが未来にどんな足跡を残すかで決まってきてしまうのです。すなわち、良い介護を提供することは目の前の方に生きる喜びをもたらすだけでなく、自分自身に喜びある老後を保証することでもあるんですね。

 これが、私が介護をクリエィティブで未来的という所以です。そして私にこの仕事を続けさせてきた原動力、言葉を替えれば「やりがい」でもあります。

ちょっと興味はあるんだけど、全く経験が無いことに不安を覚えている方もいらっしゃるかと思います。

 介護には専門性が必要です。しかし、他業種と比べ未経験者に大きく開かれた業種でもあります。その理由は、人間の生活を支えるという点では誰もが「生活」の「経験者」だからです。

次に、介護の将来性についてお話したいと思います。

まず、介護職の需要についてです。こちらの図をごらんください。上に示される赤い線が今後予測される日本の総人口の推移です。徐々に減少傾向であることがわかります。続いて下の青い線をご覧下さい。こちらは今後予測される日本の高齢者人口の推移です。    
一般に高齢者とは65歳以上の方をいい介護保険の対象年齢でもあります。こちらは総人口とは逆に右肩上がりに増えているのがわかります。介護を必要とする高齢者は増えるのに対し、それを担うべき総数が減っているわけですから、需要という点では介護職は今以上にニーズが高まるものと予測されます。

体力的な面で続くかどうか不安な方もいらっしゃるかと思います。
ここでは少し介護施設にはどんな種類があるかについてお話したいと思います。施設によってその役割、ご利用になる対象者が違うため、体力を要する介護が主体となる施設もあれば、精神的な介護が主体となる施設もあり、様々だからです。

★看護師・・・医師の指示に基づいて診療や治療の補助、療養上のお世話などを行います。働く場所は介護施設、病院、自宅で生活される方を訪問する訪問看護ステーションなどがあります。

★機能訓練士・・・病気や怪我によって歩けなくなったり、物が持てなくなったり、言葉がうまく出なくなったり・・・といった失われた身体機能を回復させる、あるいは残った機能を維持する援助をします。理学療法士は運動や温める電気をかけるなどの物理療法を、作業療法士はお箸でものをつかむなどの日常生活に必要な作業動作を、言語聴覚士は発声や発音、飲み込みの訓練などを行います。働く場所は、介護施設、病院、自宅で生活している方を訪問する訪問リハビリテーションなどがあります。

★栄養士・・・健康に生活するための食事や栄養に関する指導や助言を行います。食事を提供する施設では、栄養バランスのいい食事の献立を考えたり、病気に配慮した治療食を提供したりします。働く場所は、介護施設、病院、学校やスポーツに関わる仕事などがあります

また、介護で培ったキャリアをベースに介護に関わる他職種に転職するというのも可能です。介護に関わる職種として主なものをいくつかご紹介いたします。

 ★ケアマネージャー・・・介護支援専門員ともいいます。介護保険サービスを利用する方のご相談にのり、その方がご希望するサービスを適切に利用できるよう手続きをしたり調整をしたりする仕事です。その方が利用されるサービスをケアプランという計画表にまとめ、共通意識の下にサービスを提供するチームケアの要です。働く場所は高齢者介護施設や自宅で生活される方を対象とした居宅介護支援事業所などがあります。ケアマネージャーについては介護の実務経験が資格取得の条件となっています。

 ★ソーシャルワーカー・・・経済的な問題や、病気や障害による生活上の問題などを抱える方の相談に乗り、解決のお手伝いをします。その人の助けとなるような国の制度をご紹介したり、その人自身で問題解決をできるような精神的サポートをしたりします。働く場所は高齢者・障害者施設や病院、福祉事務所、児童相談所などがあります。

 ソーシャルワーカーやケアマネージャーというのは一人一人の介護には深く関われませんが、介護を必要とする方に多く広く適切な介護サービスを選択してもらうという支援ができます。介護の仕事を続けながら介護職以外の職種にもアンテナを張って、ご自分が最も力を発揮できると思える職種に出会ったならぜひトライしてみてください。介護職で得た知識は決して無駄になりませんし、職場の方々もきっと応援してくれます。

キャリアや知識を資格という形あるものにしたいという方もいらっしゃると思います。介護そのものの力を示す資格として主なものをご紹介いたします。

 ・ホームヘルパー・・・訪問介護員ともいいます。これは1・2級があります。

看護助手とは病院で看護師の補助業務を行う仕事で、その中に患者様の介護も含まれています。介護以外の補助業務としては、書類や検査物の運搬や院内環境整備など介護施設とは少し異なる業務も含まれてきます。

他にも介護職員基礎研修終了課程なども施設でお仕事をしていく上であると良い資格があります。

キャリアアップをしていきたいという方もいらっしゃると思います。一口にキャリアアップといっても、どのような視点でキャリアアップをはかりたいかは人それぞれかと思いますので、いくつかの視点からお話したいと思います。

 まず、派遣社員から正社員になりたいというご希望があるかと思います。この点については、当社では正社員募集施設の紹介・紹介予定派遣というシステムがあります紹介とは正社員を募集している施設の中から皆様のご希望に合った施設をお探しし、ご紹介するというシステムです。
まず当社へご登録いただき、皆様のご希望条件をお伺いします。お伺いした条件に合う施設が見つかり次第、皆様にご案内致します。ご納得いただければ面接を受けていただき、採用が決まりましたら正社員としてご勤務いただく、というはこびです。

 また、いきなり正社員として就職するのは不安、職場の雰囲気が自分に合うかどうか見極めたい、という方には紹介予定派遣というシステムもご用意しております。
こちらは一定期間は派遣社員として就業していただき、皆様と就業先施設の合意が得られれば就業先施設の正社員として雇用されるようご紹介するというシステムです。ぜひご活用いただければと思います。

 正社員になれば、その施設の管理職になるという道も選択できると思います。

仕事を覚えて知識や技術が身について来れば、より責任のある仕事をしたいと思われることでしょう。介護職にも段階を追って管理職があります。リーダー、介護主任…に就ける可能性もあります。ぜひ、自分なりに介護の理想が見えてきた!という方は管理職を目指してご自分のキャリアを新しい介護の提案や若い人々の育成に役立てて欲しいと思います。